FC2ブログ

ピアニストとピアノ弾き

今日は、この話題。
僕がピアノを始めたのは、小学校5年生の1月。正直とても早いとはいえないお年頃からのスタートでした。バイエルを2年間で終わらせ、そのあとはツェルニーシリーズや、ソナチネブルグミュラーなどをやっていましたが、そのころから、よく言われていたのが、人とは違った弾き方をするよねということ。
ただ弾くという感じではなく、音に色をつけていくのを無意識的にやっていたようでした。これが、比較的評価をされたのかどうかはわかりませんが、先生からは表現的なご指導を頂くということはあまりないまま、大学進学まで行ってしまいました。(今考えると、これで良かったのと思う部分もあります。)

こんなで、昔っから、僕の弾くピアノは普通と違うという意識が根強くあり、これは大学に入り、自分をブランド化する傾向に代わっていってしまいました。つまり、僕ならこの曲にこういう色をつける的な発想。
正直、今の僕から考えるとかなり危険なものの考え方でした。
自分のピアノの弾き方が一番だ~的な発想になりかねませんからね。
だけど、コレによって良いこともあったのは確かです。演奏を技術的、表現的な見地から、研究することを厭わなかったことです。自分ブランドの演奏をつくるため、相当練習もしました。試験前なんかは、朝から晩までピアノを弾いていたこともしばしばでした。

この頃の僕はピアニストというイメージや声楽家というイメージで練習に演奏に頑張っていたと思います。コレはとっても重要なことで、この考え方のお陰で、演奏的にも比較的マトモなものだったような記憶があります。特に僕といったらバルトークといった内輪の感覚も手伝って、バルトークの演奏なら誰にも負けない的な見解を強く持っていた大学時代でした。
そして、大学卒業。
一公務員として社会に出たわけですが、公務員のピアニストとして、結構地域では呼んでいただくことが多かったです。特に現代曲を結構勉強していたこともあり、ポップス系の曲なんかもすんなり入り込みやすく、聴衆に受け入れやすい演奏で、あちらの演奏会、こちらの演奏会とお呼ばれをすることが多かったです。このため、仕事のかたわら、オンシーズンには最低一日平日3時間、休日7時間のピアノの練習もしていましたしとても充実した日々を送ることが出来ました。
その考え方が、代わってきたのが、平成10年のオペラの後。声楽の練習。ピアノの練習。正直、音に疲れ果てていたといった感覚に陥ってしまったんです。昔みたいに心から弾きたい曲ってのもない。また、そういう曲があってもレベル的に無理だよなぁ~と専門的な見地からチャレンジ精神をも打ち消してしまう。ホントこの時期は、音が楽しいのではなく、音が苦しい時期でありました。このため、それまで、頻繁にお邪魔をしていた、地域の方々のところへも仕事を理由にご依頼をお断りすることが多くなり、ピアノへ向う時間もドンドン減少。最終的には置物ピアノになってしまったのです。

それから、5年の月日が経ちました。ピアノには全く触れず、歌も歌わずのこの時期。そんな僕を音楽の世界に戻らせたのは、妻が遊びでやっていたDTM(パソコンでの音楽作り)でした。専用ソフトを買っての作曲活動。あまり作曲というのをしたことがなかった自分にとっては、とても新鮮で有意義な時間でありました。そんな余暇の過ごし方に妻はもうワンランク上の潤いを与えてくれました。作曲したものをHPで公開するというものです。コレが意外とおもしろい。またコレをすることにより、音楽仲間も作ることが出来て、自分の演奏をHPで公開できることも知りました。
それからは、少しずつですが、昔の楽譜を引っ張り出して弾いて見る。
聞かせられそうなら、録音して公開する。コレをすることにより、また僕は音楽の道を歩むことになってきたのです。
今では、仲間にも恵まれ、ピアノ、声楽がとても楽しいと思えるようになりました。でも、ひとつだけ昔と違う考え方があります。
それは、僕はピアニストではないという考え方。ピアノ弾きだよって言う気持ちです。コレは性格でしょうが、ピアニストという気持ちを持つと、どうしても昔(特に大学時代)を思い出してしまうんですよね。それよりも、ピアノを弾く人。ピアノ弾き。という感覚なら気分的にも楽な気持ちでピアノや音楽に向き合えるかなと思えるんです。でも楽はしませんよ~。気持ちは常に自分にとって最良の演奏が出来るような努力はしていかなければいけないと思っています。これのが僕らしいかなって最近思います。要は気の持ちようだと思うんですが、自分に負担をかけない範囲で続けられればなと考えています。

「趣味は趣味のままでいい。実益を伴ってはいけない。」
この考え方について反論を唱えられる方もいらっしゃると思います。
しかし、大学時代、声楽の先生に「お前の声を聴いているだけでイライラするんだ」くらいのことまで言われながらも卒業までついていた自分。コレを思うと、僕はこういう気持ちにならざるを得ません。先生は一人前(プロ)にしようとして教える。でも、僕には先生よりご指導いただく内容がわからなく壁に当たりっぱなし。こんな状況下で、先生が口にされたのだとは思いますが、やはり心には残ってしまうんですよね。ですので、それ以来、一人前になるってのはとても大変なことなんだと思っています。こういった考え方から、「趣味は趣味のままでいい」と思ってしまうんでしょうね。

と、色々書きましたが、最近では僕は趣味は趣味だよ~。僕はピアニストではなくピアノ弾きだからねといったことを言うことがあります。
皆さんには結構驚かれることがあるんですが、でも、これだけの気持ちの変遷を経て、現在の自分がいる。
僕的にはこの考え方を「今は」大切にしていきたいと考えています。
また、考え方が変わる日も来るかもしれませんが・・・・。
それと、音楽の道に戻してくれた嫁さんに心感謝しています。m(__)m。

※これはあくまでも僕の考え方に過ぎません。当然上述のことすべてが違うとお思いの方もいらっしゃると思います。あくまでも僕の見解はこうなんだということを述べさせていただいたに過ぎませんので、その点ご了承くださいませ。

うわ!!1時間書いていた。
仕事の支度しよ~(^-^)/~
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

schunさん真摯にお答えいただきありがたく感じております。
shunさんが懸念されてる間に、「ピアニストとピアノ弾き」先に読んじゃいました♪時すでに遅しです。とても栄養になりましたよ。肥やしです。元気になりました。

確かに私が日記で述べた考え方とは対極にあるように感じました。shunさんがおっしゃりたい意図はよく伝わってまいりましたよ。
今日も私世代の母親たちの合唱団の練習がありまして、伴奏として練習してきたのですが、最近一人だけ主婦でありながら声楽、ピアノの両党遣いのカリスマ的な人が加わりました。早くご結婚されやはり大学で学んだわけでもなく好きで習っていたし、今も先生について勉強を続けてこられている女性です。メンバーとは一線おかれ、指導するという立場で参加されてます。何者なの?といわれながら、「ただの主婦よ。貴方たちが歌うのよ!!私を頼らないで」とか言いながら非常に楽しみながら堂々と指導されてました。自分の肩書きがなんであるかとか関係なく歌が好きだからメンバーになった。ルックスもやってることもさながら芸能人ですが「職業だから趣味だから」とかではなく歌うことそのものを重視してるんだなって人でした。

私が主婦やめてピアニストに・・・という内容は、shunさんが感じられた域とはまたニュアンスが違うかな?とも感じました。
私の住む八ヶ岳には、それこそプロの音楽家がわんさか移住されてらっしゃいます。
音楽教室も私の自宅の近所だけでいくつあることやら・・・。相対的なものの見方をすれば「私が対等にやっていけるか?」になりますが、足元にも及びません。私自身として絶対的な立場にたてば「ピアノ好きだからずっと弾いていたい。関わって生活していたい」という結論に達します。
その見地から立ったとき「地域のピアニスト」が生まれました。
それは、地域の音楽祭にゲストとして呼ばれるなどというおこがましい発想ではありません。(shunさんは勿論別ですよ!)

実は現在、1名の65歳の女性が毎週ピアノを習いにみえております。元は合唱団で歌のメンバーだったのですが密かにピアノやりたいと思ってはいたものの、田舎モノの自分なんかがピアノ習ってると知られたら近所からまたバカにされると感じ、近くにのピアノ教室はあるが嫌だから青樹に教えてと頼まれました。私は先生ではありませんから。とお断り致しましたが、娘のような私に真剣に訴えてこられるのでお引き受けしました。以来1年半毎週欠かさずおいでになってます。一応お月謝という形で頂いております。ショパンが弾きたいとか、人前で演奏できるようになってみんなを勇気つけたいとか夢をもって。若いとき苦労されて今もままならない生活を余儀なくされてますがピアノちゃんが心の支えとなり、時にはこんなに苦しいのって涙を流されて帰ることもあります。私自身もそうだったように、子ども時代ピアノを買ってもらえずにでも弾きたくて少々不自由な思いをしたけど、大人になってまたピアノやりたい♪と、でも一歩踏み出せないでいる人たちと一緒にピアノを友達にしていきたいのです。これが私の着想した「地域のピアニスト」の実体です。まあ、現実はどうなっていくのやら、謎ですが森羅万象を見方につけて、ピアノやりたいって人たちと巡り会っていきたいと考えています♪

追伸:ピアノ弾きはピアニストを越えてると思うな。
ピアノ弾きはピアニストから解き放たれた人だと思う。元はピアニストだったんだね♪

落ちて書き直しました~。(>_<)

セージュさん、おはようございます。
せっかく今レスを書いたのですが、fc2微妙に落ちていたみたい。

すべて白紙です。(>_<)

ピアノ弾き&ピアニスト
要は、ピアノを弾いている人というくくりでは一緒ですよね。どちらであれ、気持ちの持ちようが重要だと思うんですよ。それを、セージュさんは既にお持ちです。
ですので、良き「地域のピアニスト」になる素質は充分にあると思いますので、頑張ってくださいね。応援しています。

追伸・・・。この感覚だと思います。今の僕は・・・・。結構ピアノ弾きってのが気に入ってもいるんですよね。ははは。

それでは、今日もお仕事頑張りましょう!!(^-^)/~

なんか、さっきとだいぶ文面が違う気が・・・・。でも内容的にはほぼ一緒なので良いですよね。
プロフィール

schun

Author:schun
趣味でピアノと声楽をやっている者です。
日々のたわいも無いことを綴っていきます。
生息地:静岡県
誕生日:12月24日
年 齢:39歳(5年経ちました)
家 族:じぃじ・ばぁば・よめさん
    おこちゃま
職 業:事務屋~イベント屋まで

カレンダー
12 | 2020/01 | 02
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索
RSSフィード
リンク